こんにちは。セールスコピーライティング普及協会、認定ライターの石井です。
「HP(ホームページ)から全然集客できない」というお悩みには、大きく分けて次の2点があります。
- そもそもアクセス(PV)がない
- アクセス数はあるが問い合わせがない
1.の場合は、そもそもSEO対策やMEO対策、SNS活用など流入経路を見直す必要があります。
場合によってはGoogleの検索画面で表示されるタイトルやディスクリプション(概要文)の見直しも必要でしょう。
2.のアクセスはあるのに問い合わせがない状態ということは、HPの中身に問題があることが多いです。
つまり、顧客の興味・関心がそそられないような内容になっている可能性が高いので、HPの修正が必要になります。
ただ、修正と言っても、HPはLP(ランディングページ)と違って複数ページがあり、様々なコンテンツがあります。
それらをごっそり作り変えたり、大幅修正したりしようとすると、当然ながら相応のコストと手間がかかってしまいます。
優先順位を決めて、なるべく微修正で反応率を改善することが一番です。実際、微修正で反応が急上昇することは珍しくありません。
そこで、今回はHPから集客できない問題を微修正で解決する4つの方法を解説します。
HPから問い合わせがない、問い合わせがあっても制約しないという場合は最後までご覧ください。
【優先度高】微修正でHPの反応を急上昇させる4つの方法
HPからの問い合わせを増やしたい場合は、最初からあれもこれもコンテンツを増やすのではなく、優先順位を決めて修正しましょう。
もちろん、HPによって修正点は違いますが、「全然問い合わせがない」という場合、主に次の4点を見直せば問い合わせが増える可能性が高くなります。
時間的に余裕がないときは最初にお伝えするヘッダーの修正だけでも良いです。
場合によっては「集客ゼロ⇒毎月数十人」「問い合わせ2~3倍」と劇的に変わるようなことがあるので、試してみましょう。
【優先度★★★★★】ヘッダーの修正①~画像を見直す~
当然ながら、HPを見たときに初めて目に飛び込んでくるのがヘッダーの画像です。
ヘッダーで自分事として興味を持ってもらえなければ、そのまま離脱されてしまいます。
それにも関わらず、ヘッダーに会社や店舗名、商品・サービス名しか書かれていないようなHPが多くあります。
会社名や商品名以外に書かれているとしても、「〇〇ならお任せください!」程度しか書かれていなかったり、なぜか経営理念が書かれていたり……。
要は主訴やベネフィットが何も表現されていないようなHPです。
もし、ヘッダーで主訴やベネフィットが全然表現されていないようであれば、
・ターゲット層
・ターゲットの思考や感情(BDF)、ベネフィット
・10の要素
を入れた形でヘッダーのキャッチコピーを見直しましょう。
「ターゲット層」「BDF」「10の要素」については、以下の記事で詳しく説明していますので、そちらも併せてご覧ください。
もちろん、トップページや、下層ページとの内容の一貫性は求められますが、ヘッダーを変えるだけで集客数が急上昇することもあります。
【優先度★★★★★】ヘッダーの修正②~電話番号や申込ボタンを入れる~
また、ヘッダーに電話番号や申込ボタンがない場合は、極力入れるようにしましょう。
すぐに問い合わせをしたい方もいるためです。
実際、電話番号や申込ボタンを入れるだけで反応が上がったというケースも少なくありません。
電話番号や申込ボタンについては、特に実店舗ビジネスの場合や、有形商品を販売している際は入れた方がいいでしょう。
また、メルマガやステップメールの登録を促したい場合も、ヘッダーか、ヘッダー直下で登録ボタンを挿入しましょう。
【優先度★★★★】トップページの修正
ヘッダーの次に修正を加えるとしたら、次はトップページのヘッダー直下の内容を修正しましょう。
修正のポイントは、ヘッダーと同様「ターゲット層」「BDF」「10の要素」です。
主力商品が明確な際は、LP型のHP、つまりトップページをLPの構成と同じようにして作るのも良いでしょう。
つまり、LPでよく見られる次のようなパーツを入れていくのです。
- 問題提起:「こんなお悩みありませんか?」「一つでも当てはまる方はぜひお越しください」で主訴をブレット(箇条書き)で表現する。
- 扇動(親近感):1.と3.の繋ぎにあたる部分。なぜ問題点が起きるか指摘したり、共感を示したり、ターゲットの思い込みや常識を破壊したりする部分。
- 解決策:1.で指摘した問題点の解決方法を示す。
- お客様の声:HPであれば、バナーなどを作ってお客様の声を掲載した下層ページに飛ばすのもあり。
- 推薦者の声:これもバナーなどを作って、下層ページに飛ばすのもあり
- 選ばれる理由、他社商品との違い:なぜ自分の商品が選ばれるのか、他社商品と何が違うのか。比較表で簡単に示す。トップページで簡潔に書いて、詳細は下層ページに記載するのもあり。
- プロフィールや挨拶:挨拶程度にして、詳細なプロフィールやヒーローズジャーニー(自分自身のストーリー)は下層ページで記載するのもあり。
- 主力商品のオファー:人数や期間の限定性(〇名限定、〇月〇日まで等)、特別価格(二重価格、割引率等)、支払い方法などを示して申込ボタンを設置。
1.~3.、8.は有名なPASONAの法則に当たる部分です。
他にも必要に応じて追加していきますが、HPの場合は、これくらいあれば十分で、Q&Aなどは下層ページに記載しましょう。
もちろん、必ずしもLP型のHPにしなければならないわけではありません。
HPの場合は主力商品がいくつかある場合があるので、トップページで、各サービスについて詳細を書いたページに飛ぶバナーを作成するだけでも良いでしょう。
バナーを作成する際は、上記のヘッダーのキャッチコピーの作り方と同様にして作成するようにしてください。
【優先度★★★★】お客様の声やビフォーアフターの追加
お客様の声やビフォーアフターなど、お客様がどういう結果を出したかについては、多めに入れていきましょう。
LPの場合は、1つのページのパーツになるので、ある程度要約することが多いです。
HPの場合は、上図のように複数ページを使って、一人ひとり詳細に書いても良いかと思います。
お客様の書き方は、LPと同様、最低でも次のことがわかるように、アンケートに回答してもらったり、ヒアリングしたりしてから書くようにしましょう。
- サービス提供前の悩み
- サービス提供後にどう変化したか、どんな感情を得られたか
- 変化したことで具体的にどんな未来を手にしたか
- なぜ変化できたか
- 知人に何と言って勧めるか
お客様の声は、他のパーツの修正でも大きく役立つところなので、理想のお客様と言える人であれば、できるだけ多くの人に声を出してもらいましょう。
余裕があれば下層ページを追加・修正する
HPに関しては、上記の3点を修正するだけで大きく反応が変わってくるかと思われます。
「トップページを変えただけで反応が〇倍に!」
「ヘッダーを変えるだけで売上ゼロ⇒月7桁!」
というのは本当に起こり得ることです。
あとは、余裕があれば、以下の下層ページについても見直していくと、さらに理想とするお客様からの問い合わせを増やすことができるでしょう。
比較的修正の余地があるようなところだけ紹介します。
プロフィール、代表挨拶など
意外と代表者の簡単な経歴(19XX年〇〇県生まれ、20XX年株式会社〇〇を設立等)しか載っていないことが多いですが、これだと何者かもわからないし、人柄も伝わりません。
創業のきっかけや現在やっていることや実績、ミッション・ビジョンが伝わるようにプロフィールは書き換えましょう。
それと余力があれば、特にターゲットが同性の場合は代表挨拶やヒーローズジャーニーを詳細に書くのも良いでしょう。
一貫性を保つようにして書き、ビジネスと関係のない過去は省くようにしましょう。
経営理念
単なる会社概要で終わらせるのではなく、経営理念はしっかりと載せましょう。
経営理念や指針、社是だけでは硬くて伝わりづらいところがあるので、その具体的な中身や背景も伝えると、より共感されやすいです。
- なぜ実現しなければいけないのか?
- どのような社会を作っていきたいのか?
- お客様とともに、どのような活動をしていきたいか?
- どんな状態が理想か?
Q&A
お客様からよく聞かれることに対して、できるだけ答えていきましょう。
重要なことは、ネガティブな回答ではなく、ポジティブな回答に努めることです。
例えば
【NG例】
Q:駐車場はありますか?
A:ありません。
【OK例】
Q:駐車場はありますか?
A:近くに無料で利用できる駐車場がいくつかあります。詳細は地図をご覧ください。
のような感じで、建設的で、ポジティブな回答をするようにしましょう。
その他トップページで表現しきれなかったこと
選ばれる理由、比較表、こんな人におすすめ、他サービスの料金、サービス提供の流れ……。
トップページで表現しきれなかったことを下層ページで表現していきましょう。
【まとめ】HP重要なところから優先的に修正
以上、ホームページで集客できない場合の修正の優先順位についてお伝えしました。
- ヘッダーの画像を見直す
- ヘッダーに電話番号や申込みボタンを入れる
- トップページの構成に修正の余地がないか?
- お客様の声やビフォーアフターをもっと集められないか?
- 下層ページで取りこぼしなく必要な情報を伝えているか?
この順番で修正していくと良いでしょう。
まずはヘッダーやトップページだけでも見直してみてください。
なお、HPとLPの違いについては、以下の記事で詳しくお伝えしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!