こんにちは!セールスコピーライティング普及協会、認定ライターのおぎわらです。
以前、セミナーセールスの構築法として、前編(準備)・後編(作成)をお伝えしました。
セミナーセールスを構築し、スライド資料にまとめ、その資料を見込み客へプレゼンすることによって成約へ繋げます。
しかし、作成したスライド資料が文字だらけだったとしたら、あなたは、見込み客の背中を押しきれず、取りこぼしてしまっている可能性もあるのです!
人は感情によって商品・サービスを購入するため、VAKを効果的に使うことが成約率アップには欠かせません。
今回は、見込み客の取りこぼしを防ぎながら、購買意欲が倍増する!スライド資料へのVAKの活かし方について、お伝えします。
人によってVAKの優位性が異なる
VAKとは、Visual(視覚情報)、Auditory(聴覚情報)、Kinestheic(味覚・触覚・嗅覚・感情などの体感覚情報)のことです。
VAKを用いた表現をすると、リアリティあるイメージとして捉えることができるため、共感されやすくなるのですが、それだけでなく、人にはそれぞれVAKの得意不得意があるのです。
だから、スライドを作成するときにはできるだけ多くの人の心を動かせるよう、VAKそれぞれの特性に配慮しましょう。
【VAKの特性】
V(視覚情報)からの情報獲得が得意な方は、目で見える情報収集能力が長けています。
そのため、数字や写真など、視覚から入る情報から優先的に注目・判断を行っていく傾向があります。
A(聴覚情報)からの情報獲得が得意な方は、耳から聞こえる情報や話し言葉から優先的に情報収集しようとします。
K(体感覚情報)からの情報収集が得意な方は、どんな体験ができるのか?どう感じられるのか?という表現に注目しやすいのです。
例えば、何度聞いても覚えられないけれど、メモした紙を見ればすぐに覚えられる…という方は、V情報に強く、A情報に弱い。
口に出しながら暗記する方は、A情報に強いですし、何かしながらの方が覚えられる…という方はK情報が得意だったりします。
スライド資料を作成する際に、ついやってしまいがちなのが、人によって上記のようにVAKの得意不得意が異なるのに、文字だらけのスライドを作ってしまうこと。
文字だらけのスライドは、V情報に強い方向けの資料となりやすく、AやKが強めの方には、伝わりにくく取りこぼしてしまうのです。もったいないですよね。
スライド資料に入れるV(視覚情報)
V情報とは、数字や文字など、目で見ればわかる情報です。
V情報を入れた伝え方としては、数字を大きく見せたり、グラフや図表を入れると良いでしょう。V情報が得意な方には、とても魅力を伝わりやすくなります。
スライド作成する際は、そんなに意識しなくても比較的入れやすいのがV情報です。
ただし、気を付けたいのが、つい文字だらけになってしまい、A(聴覚)情報やK(体感覚)情報の方が得意な方には伝わりにくいスライドになってしまいやすいこと。
作成したスライドを振り返って見ていただくと、文字だらけのスライドが続いていることはありませんか?
A情報やK情報の方が得意な方にとっては、リアリティある情報や表現ではなく、ただの文字情報として伝わってしまっている可能性もあります。
ですので、見て覚えることが得意な方、数字や結果に特に強い魅力を感じる方は、次のA情報やK情報の伝え方を意識しながら、スライドを作ると良いです。
スライド資料に入れるA(聴覚情報)
A情報とは、聴覚から得られる情報です。
A情報を入れた伝え方としては、セリフ調で出来事を伝えたり、「こんなことを言われた」「このような会話があった」というような、ストーリー性をもったものを伝えると、より魅力が伝わりやすくなります。
結果だけを伝えることをVとするなら、それまでに至ったプロセスや、どんな会話があったか?を伝えるのがAだと思っていただけると、イメージしやすいかもしれません。
時々ブログ記事等で、講師と生徒のやり取りを下記のようにセリフ調で見せるものがあります。
Q:Auditoryってなんですか?
A:心理学の一種であるNLPで用いられる感覚要素の一つで、聴覚情報のことを指します。
活字慣れしていない方や、初心者の方には、このようなセリフ調での見せ方の方が受け容れやすく、簡単そうな印象を与えます。
V情報の文字ばかりになってしまうと、どうしても難易度が高い印象を与えやすいので、セリフや「●●さんに▲▲と言われて…」というような、聴覚情報も意識するようにしましょう。
スライド資料に入れるK(体感覚情報)
K情報とは、嗅覚・味覚・触覚など、視覚・聴覚以外の五感や、体感覚・感情から得られる情報です。
スライドに入れこむには難しく感じられるかもしれませんが、実は簡単に伝えることができます。
それは、伝えたい感情があらわになっている写真を用いること!
受講生さんとランチ会を楽しんでいたり、プライベートで行きたい場所に行くことが出来ていたり…など、伝えたい感情が表立って出ている写真をたくさん使うと良いです。
見込み客は、あなたの商品・サービスそのものを買うのではなく、商品・サービスを使ったその先の未来を買っているのです。
これを活かすことで、自分もこんな未来が得られる…!という期待値が高まるからこそ、購買意欲に繋がるわけですね。
その感情を伝えるためには、ワクワク感・達成感・賑やか感などが溢れ出ている写真を沢山用いるようにしましょう。
購買意欲は感情の起伏に刺激されて沸き起こる
これまで何度かお伝えしてきたVAKですが、意識した方が良い理由は、人は感情によって商品・サービスを購入するからです。
肩こりがひどい、痛みがツライ…というネガティブな感情から、病院や整体院へ行こうという行動に繋がります。
便利なキッチンツールを目にした時、ステキな洋服を見つけた時は、キッチンツールを活かすことによって快適になっている自分や、ステキな洋服を身につけて軽やかに歩いている自分をイメージし、ポジティブな感情になれるから、買おう!という行動に繋がります。
ネガティブ・ポジティブ、どちらかの感情に大きく揺れ動いた時、購買意欲が刺激されるんですね。
スライドに文字が書いてあるだけでは、感情を刺激することは出来ません。五感を使って実感してもらうためにも、VAKを意識したスライド作りが重要なのです。
是非、1度作ったスライドを見直していただき、VAK要素を入れられないか、検討してみてください。